確定申告で医療費控除をする時に気になるのが、漢方薬が対象になるかどうかですよね。

薬局などで自分で購入した漢方薬は対象にならないって意見もあったりして難しいです。

実は、漢方薬でも対象になるものと対象にならないものがあるんです。

この部分は税務署でも判断を間違える職員がいて、対象になっているのに診断書の提出を求められたりする場合もあります。

そこで、漢方薬が医療費控除の対象になるかならないかや、私が確定申告した際の対応について紹介します。

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医療費控除の対象になる漢方薬は?

治療又は療養に必要な場合は医療費控除の対象です。

これはきちんと医療費控除の対象になる医薬品は「治療又は療養に必要な医薬品の購入」と規定があるからです。

漢方薬だけではなく市販の薬でも同じです。

これだけだと難しいのでもう少し詳しく説明します。

医療費控除の対象になる漢方薬は、治療と療養に必要で

  • 病院で処方された漢方薬
  • 薬局やドラッグストアで売られている漢方薬で医薬品に該当するもの
です。

薬局やドラッグストアで購入した漢方薬だから全て大丈夫だといいうわけじゃないので注意が必要です。

対象となる漢方薬の例

【風邪】
  • 葛根湯
  • 小柴胡湯
  • 柴胡桂枝湯
  • 麻黄湯
【頭痛】
  • 当帰芍薬散
  • 桂枝茯苓丸
  • 苓桂朮甘湯
【胃腸】
  • 桂枝加芍薬大黄湯
  • 安中散
  • 半夏瀉心湯
  • 大柴胡湯
【鼻】
  • 荊芥連翹湯
  • 葛根湯加川キュウ辛夷
漢方薬は沢山種類があるので全て書ききれないですが、病院でも処方される漢方薬としては上記のものが多いです。

これらの漢方薬は治療目的がはっきりしていて、医薬品になっているので、医療費控除の対象になる漢方薬です。

治療のために定期的に病院へ行ったり、その都度病院へかかることができるのが1番ですが、仕事などで中々病院へ行けないこともありますよね。

うちでも、最初は病院で処方してもらっていましたが、仕事等で行けない場合は市販の漢方薬を飲み、確定申告で領収書に漢方薬名を自分で書き込んで申請しています。
(平成30年分からは領収書の添付が必要じゃなくなるので、領収書に漢方薬名と目的をメモしておくと、問い合わせがあった時に答えやすいです)

私が申告する場合は、税務署から指摘されたことはありません。

この漢方薬は?と聞かれた時には「風邪です」「蓄膿症です」と答えています。


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医療費控除の対象にならない漢方薬は?

健康増進などのために飲む漢方薬は医療費控除の対象になりません。

その場合の漢方薬は健康食品になります。

医薬品に該当する漢方薬でも、治療に必要のないと思われるものも対象にならないので注意してください。

【大柴胡湯】は胃炎や慢性便秘の治療目的とした漢方薬ですが、ダイエット目的として『肥満症』にも効果があると言われています。

この場合、肥満症改善の目的だと治療対象にはなりにくいため、確定申告で医療費控除の対象になりません。


ただし、病院等で肥満からくる体調不良等で、痩せる必要があり医師から処方された場合や指導された場合は対象になります。


こういう場合はどうする?

漢方薬は税務署によっては、病院で処方されたものでも対象外と言われたり、診断書を出すように言ってくる場合があります。

この場合、病院できちんと治療目的で処方してもらったものは
「病院で処方されていて、治療目的です」としっかり言ってください。

税務署の職員の中でも、制度をよくわかっていない人もいます。

それでも診断書を提出するように言われるなら、診断書が有料になるとこちらの負担になってしまいます。

診断書は病院によって違いますが、書いてもらうのに2000円~5000円ほどかかります。

そうすると、医療費控除の金額によっては還付金よりも診断書の金額が多くなってしまい、医療費控除をしたために、診断書をもらう手間と還付金があってもマイナスになってしまうというこちらにとっては納得できない状況になってしまいます。


そうなると、何をやってるのかわからない状況になるので、きちんと説明してくださいね。


それでも必要と言われるなら、税務署の相談窓口や相談電話センターで相談してみましょう。

漢方薬の医療費控除について過去の事例は?

医師の治療を受けていたが、医師の指示によらず漢方薬を購入したケースで国税不服審判所で争われた事例がありました。


かなり古いので今ではこんなことは起きないと思いますが、例として紹介します。


その時の納税者が医療費控除として申告したものを分類すると

  1. 病気の治療薬である医薬品に該当する漢方薬
  2. 性欲減退症、強精などにだけ薬効がある医薬品に該当する漢方薬
  3. 薬事法の医薬品ではない健康食品

今までの説明でどれが医療費控除の対象でどれが違うかわかりますよね。

1だけが医療費控除の対象になって、2と3はもちろん対象になりませんでした。

昔からこの部分は変わってないので、確定申告で医療費控除をする際は気をつけてくださいね。

最後に

医療費控除の仕方が少しずつ変わってきて、領収書を出さないで明細書を添付するようになりました。(平成29年分から)

これも経過措置として、平成31年(2019年)分までの確定申告については、明細書を確定申告書に添付せず、領収書を確定申告書に添付するか、確定申告書を提出する際に提示することもできます。

添付しない領収書は自宅で保管する必要があるので、購入した時には治療目的や漢方薬名も書いておくようにしてくださいね。

国税庁のQ&Aにも漢方薬について書かれています。
☆漢方薬やビタミン剤の購入費用についてはこちらからどうぞ

確定申告の医療費控除の明細書の書き方はこちらに書いています。
☆確定申告 医療費控除の書類の書き方は?医療費控除明細書はどう書くの?

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